なぜ女王を宮中へ入れるようなよけいなことを自分は考えついてお心を悩ます結果を作ったのだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(17 絵合)」(1914)
でも、あなたは、あなたは、私を知りますまい!
泉鏡花外科室」(1895)
時には風の音や鶴の鳴き声にも驚きました
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
青春というものは、ずいぶん大事なものなのよ。
太宰治葉桜と魔笛」(1939)
自分の意志を中尉の意志の奴隷にするのと、あまり変わらないこと
菊池寛」(1920)
私は買い物かごを抱えて、細かく震えながら一心に一心に待っているのだ。
太宰治待つ」(1942)
なかなかに折りやまどはん藤の花たそがれ時のたどたどしくば
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(33 藤のうら葉)」(1914)
この世はこんな不公平なものなのかと思って末摘花は恨めしく苦しく切なく一人で泣いてばかりいた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(15 蓬生)」(1914)
鏡は自惚れの醸造器であるごとく、同時に自慢の消毒器である
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
この、お乳とお乳のあいだに、……涙の谷、……
太宰治魚服記」(1933)
どうか私をあなたの所へ連れて行って下さい。焼けて死んでもかまいません。
宮沢賢治よだかの星」(1934)
わたしはくちびるにべにをぬって、あたらしい白樺の幹に接吻した。
萩原朔太郎月に吠える」(1917)