「おれと同じ一人ぼっちの兵十か。」
新美南吉ごんぎつね」(1932)
共感、寂しさ自分と同じ孤独を抱える人を見つけたとき
科学の歴史はある意味では錯覚と失策の歴史である。偉大なる迂愚者の頭の悪い能率の悪い仕事の歴史である
寺田寅彦科学者とあたま」(1933)
勇気失敗を恐れて挑戦できないとき
髪をきちんとして、 それから靴の泥を落してください。
宮沢賢治注文の多い料理店」(1924)
好奇心言われるがままに従ってしまうとき
杜子春は又元の大金持になりました。するとどうでしょう。今まで眉をひそめていた、洛陽の都の人達は、急にいそいそと御世辞を云い始めました。
芥川龍之介杜子春」(1920)
皮肉、失望人間の本性を見せつけられて幻滅するとき
霧の深いのを、 残念にも思はなかつた。
太宰治富嶽百景」(1939)
安らぎ期待通りにいかなくても満足できたとき
ああ、なんという骨の折れる職業をおれは選んでしまったんだろう
フランツ・カフカ変身」(0)
後悔、疲弊、絶望変身という非現実的な状況の中でも、日常の仕事の辛さについて思いを馳せるとき
背中に小さい小僧がくっついていて、その小僧が自分の過去、現在、未来をことごとく照して、寸分の事実も洩(も)らさない鏡のように光っている。
夏目漱石夢十夜」(1908)
恐怖, 絶望, 無力感逃げられない真実と向き合う必要があると感じたとき
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
夏目漱石草枕」(1906)
切なさ、諦観人間関係や社会的な立場に悩んでいるとき、どうしても正解のない状況に直面したとき
哲学は現実に就いて考えるのでなく、現実の中から考えるのである。
三木清哲学入門」(1940)
目が覚める頭でっかちになっているとき
日が暮れかけると、あたりの木立の中から、何やらむくむくと動くものが、幾つともなく這い出して来た。
泉鏡花高野聖」(1900)
恐怖日が暮れて不安が増すとき
本当のことを云えば、そんな先きの成算なんて、どうでもいいんだ。――死ぬか、生きるか、だからな
小林多喜二蟹工船」(1929)
決意集団での反発行動を前にして、計算や利害得失を超越した覚悟を決めるとき
この分でのぼって行けば、地獄からぬけ出すのも、存外わけがないかも知れません。
芥川龍之介蜘蛛の糸」(1918)
切なさ努力が報われると信じて疑わないとき
最大の不幸は、理論が手腕を超過した時である。
レオナルド・ダ・ヴインチレオナルド・ダ・ヴインチの手記」(1914)
実践の重要性考えすぎて動けなくなっているとき
これはこれ目前の出来事なり。
柳田国男遠野物語」(1910)
切実さ、現在性への確信古いものと新しいものの価値を比較しているとき
努力して努力する、それは眞のよいものでは無い。努力を忘れて努力する、それが眞の好いものである。
幸田露伴努力論」(1912)
ハッとするがんばりすぎて疲れたとき
そのまた向うには夕焼けの空の下に、 ぼんやり薄紫に横たわっている海さえ見えた。
芥川龍之介トロッコ」(1922)
切なさ美しい景色が逆に寂しく感じるとき
今の己が残りの人間の心を 失えば、恐らく獣としての 己の中に完全に 沈んでしまうであろう。
中島敦山月記」(1942)
恐怖自分が変わっていく不安を感じたとき
おうい。
芥川龍之介トロッコ」(1922)
好奇心知らない大人に声をかけられたとき
そうだ、一度にひと身上いるんだ
ドストエフスキー罪と罰」(0)
怒りわずかな報酬では満足できず、人生を大きく変えたいという切迫した願いを抱いているとき
私は淋しい人間です
夏目漱石こころ」(1914)
孤独、切実さなぜ何度も来るのかと問われ、自分の心の空白と向き合うとき