友がみなわれよりえらく見ゆる日よ花を買ひ来て妻としたしむ
石川啄木一握の砂」(1910)
哀愁周りと比べて自分が情けなく感じているとき
親から子と次第に人間の価値は落ちていきまして、子は親ほどだれからも尊敬されず、愛されもしないのだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(29 行幸)」(1914)
哀愁世代交代への不安を感じるとき
私、豊太郎、お前はここまで俺をだましたのか。
森鷗外舞姫」(1890)
絶望愛する人に裏切られたとき
幸福を語ることがすでに何か不道徳なことであるかのように感じられるほど今の世の中は不幸に満ちているのではあるまいか。
三木清人生論ノート」(1941)
哀愁社会の不幸を目の当たりにして絶望感を抱くとき
あの蠟燭が尽きないうちに私が眠るか、またはコップ一杯の酔いが覚めてしまうか、どちらかでないと、キクちゃんが、あぶない。
太宰治」(1947)
恐怖理性と欲望の間で葛藤しているとき
これは軽薄な花なものか。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(33 藤のうら葉)」(1914)
信頼愛を信じたいとき
真白い手のひらに紫色の葡萄の粒が重なってのっていたその美しさを僕は今でもはっきりと思い出すことができます。
有島武郎一房の葡萄」(1920)
郷愁人生の美しい瞬間を振り返るとき
こんなよい月を一人で見て寝る
尾崎放哉尾崎放哉選句集」(1926)
切なさ美しい夜に誰かと一緒にいたいとき
内供は人を見ずに、ただ、鼻を見た。
芥川龍之介」(1916)
孤独自分と同じ悩みを抱える人を必死に探しているとき
昔から、人魚は不吉なものとされている。
小川未明赤い蝋燭と人魚」(1921)
恐怖偏見や迷信に直面したとき
えらい駆け落ちをしてしまったという悔いが一瞬あった。
織田作之助夫婦善哉」(1940)
後悔取り返しのつかないことをしたと気づいたとき
私たち間違っていた。お利口すぎた。
太宰治葉桜と魔笛」(1939)
悔恨真面目すぎて人生を損していると気づいたとき
生きがいのある時ですね
島崎藤村破戒」(1906)
希望困難な中にも意味を見出したとき
娘が見たくてならなかった。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(29 行幸)」(1914)
切望長年離れていた家族に再会できると知ったとき
一人より女夫の方がええいうことでしょう
織田作之助夫婦善哉」(1940)
希望困難を乗り越えて絆を確認するとき
どんなひどい所だって、ごいっしょでさえあれば私はいい
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(12 須磨)」(1914)
恋慕愛する人と離ればなれになりそうなとき
人は、完全なたのもしさに接すると、まず、だらしなくげらげら笑うものらしい。
太宰治富嶽百景」(1939)
畏怖誰かの圧倒的な存在感に触れたとき
暗闇の世界の恋でございます。決してこの世のものではありません。
江戸川乱歩人間椅子」(1925)
恋慕禁断の愛に身を任せるとき
こうなれば、もう誰も笑う者はないに違いない。
芥川龍之介」(1916)
安堵長い迷いの末に、ようやく心の平穏を取り戻したとき
貧乏でも人にへつらわない、富んでも人に驕らない。
下村湖人現代訳論語」(1949)
誇り自分の立場を見つめ直すとき