習慣は我々に最も身近なもの、我々の力のうちにある手段である。
三木清人生論ノート」(1941)
このことから、神が欺く者であり得ないことは十分に明らかである。
デカルト省察」(1641)
そしてナオミが来てくれたら、彼女は女中の役もしてくれ、小鳥の代わりにもなってくれよう。
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
暗闇の世界の恋でございます。決してこの世のものではありません。
江戸川乱歩人間椅子」(1925)
天命は天命のままに受け取って、静かに忍従するところに道がある。
下村湖人論語物語」(1938)
認識は模写的であると同時に構成的であり、模写と構成との統一である。
三木清哲学入門」(1940)
針の痕は次第次第に巨大な女郎蜘蛛の形象を備え始めた。
谷崎潤一郎刺青」(1910)
自然はやはり、その恋人にのみ真心を打ち明けるものである。
寺田寅彦科学者とあたま」(1933)
いやだったら、いやだったら、いやだったら!
新美南吉」(1943)
生きよ堕ちよ、その正当な手順の外に、真に人間を救い得る便利な近道があり得るだろうか。
坂口安吾堕落論」(1947)
そうとは言っても露骨に反感を見せたり、軽蔑的な態度をとったりすることのないのを源氏はうれしく思った。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(09 葵)」(1914)