あなた、自分の部屋の中で、ただ読むと書くばかりです。
小泉節子思い出の記」(1908)
今まで仲のよかった旅人が仲が悪くなり、相手の友情を信用しなくなります。
坂口安吾桜の森の満開の下」(1947)
私は依然として未知の世界にいる未知の私であった。
夢野久作ドグラ・マグラ」(1935)
一刻も早く自分の過去から逃れたかった。彼は、自分自身からさえも、逃れたかった。
菊池寛恩讐の彼方に」(1919)
一夜のうちに姉の姿は消えて、そこに一本の柳となっていたのです。
小川未明赤い船」(1922)
二十一年の大誓願、端なくも今宵成就いたした
菊池寛恩讐の彼方に」(1919)
そしてよだかの星は燃えつづけました。いつまでもいつまでも燃えつづけました。
宮沢賢治よだかの星」(1934)
お前がおれを殺したのは今からちょうど百年前だね
夏目漱石夢十夜」(1908)
よく費やされた日が、幸福な眠りをもたらすように、よく用いられた生は、幸福な死を将来する。
レオナルド・ダ・ヴインチレオナルド・ダ・ヴインチの手記」(1914)
まるで疲れ果てた人のように仰向けに寝ていた。
柳田国男遠野物語」(1910)
こうして私が数時間前から座っているのに、どうもまだこの部屋は空虚のようだ。
堀辰雄風立ちぬ」(1938)