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へつらうまい驕るまいと気を使うのは、まだ君の心のどこかに、へつらう心や驕る心が残っているからではあるまいかの。
下村湖人「論語物語」(1938)
衝撃
自分の謙虚さに自信を持っていたとき
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けれども、私は偉大な破壊が好きであった。私は爆弾や焼夷弾(しょういだん)に戦(おのの)きながら、狂暴な破壊に劇(はげ)しく亢奮(こうふん)していたが、それにも拘らず、このときほど人間を愛しなつかしんでいた時はないような思いがする。
坂口安吾「堕落論」(1947)
矛盾, 愛情, 覚醒
死を覚悟しながらも人生の本質を問い直したいとき
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サウイフモノニ ワタシハナリタイ
宮沢賢治「雨ニモマケズ」(0)
決意
自分が何になりたいのか模索しているとき
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昔、桜の花の下は怖ろしいと思っても、誰も関りのないことでした。
坂口安吾「桜の森の満開の下」(1947)
孤独、畏怖
誰にも理解されない恐怖を感じたとき
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そのまた向うには夕焼けの空の下に、 ぼんやり薄紫に横たわっている海さえ見えた。
芥川龍之介「トロッコ」(1922)
切なさ
美しい景色が逆に寂しく感じるとき
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表の大通りには往来が絶えない。声高に話し合って、カラカラと日和下駄を引きずって行くのや、酒に酔って流行唄をどなって行くのや、至極天下泰平なことだ。そして、障子一重の家の中には、一人の女が惨殺されて横わっている。何という皮肉だ。
江戸川乱歩「D坂の殺人事件」(1925)
虚脱感、怒り、無力感
日常と非日常のギャップに直面したとき
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二十三年の弱点が一度に露見したような心持ちであった
夏目漱石「三四郎」(1908)
自己否定, 絶望感
自分の人生を否定されたと感じるとき
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滝は白い布を垂らしたように光って見えた。
太宰治「魚服記」(1933)
美しさ、予感
美しい風景の中に死の気配を感じるとき
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女は笑いながら、白い手をのべて、その蛇を掴んでひょいと投げた。
泉鏡花「高野聖」(1900)
畏怖
人間離れした存在に圧倒されたとき
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婀娜っぽい、かろらかな微笑の裏に、真摯な熱い涙のほのかな痕跡を見詰めたときに、はじめて「いき」の真相を把握し得たのである。
九鬼周造「「いき」の構造」(1930)
切なさ
人の奥深さに触れたとき
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これが一生さ。これがおれの晩年の安らぎさ
フランツ・カフカ「変身」(0)
絶望, 諦念
人生の無意味さに直面したとき
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走れ!メロス。
太宰治「走れメロス」(1940)
決意
自分を奮い立たせたいとき
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ただあなたとわたしのように、こういっしょにいるところなんで、その場限りで面白味があるでしょう
夏目漱石「草枕」(1906)
切なさ、諦観
人生の意味や関係の本質について問われたとき
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理智は吾人に教へて曰く、運命流行の原則は、運命其物のみ之を知る。たゞ運命と人力との關係に至つては我能く之を知ると。
幸田露伴「努力論」(1912)
冷静
運命のせいにしたくなったとき
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うわべは極めて何気なさ相な、この人世の裏面に、どんなに意外な、陰惨な秘密が隠されているかということを、まざまざと見せつけられた様な気がします。
江戸川乱歩「D坂の殺人事件」(1925)
恐怖
世界の本質を疑うとき、人間関係の奥底に何があるかを考えるとき
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背中に小さい小僧がくっついていて、その小僧が自分の過去、現在、未来をことごとく照して、寸分の事実も洩(も)らさない鏡のように光っている。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
恐怖, 絶望, 無力感
逃げられない真実と向き合う必要があると感じたとき
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生れ出づる悩みを持つ者は、 その悩みの故に高い。
有島武郎「生れ出づる悩み」(1918)
希望
自分の苦しみに意味を見出したいとき
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私はこの時始めて、 云いようのない疲労と倦怠とを そうして又不可解な、下等な、 退屈な人生を僅かに忘れる事が出来たのである。
芥川龍之介「蜜柑」(1919)
希望
小さなことで救われたとき
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正直だから、どうしていいか分らないんだ。世の中に正直が勝たないで、外に勝つものがあるか、考えてみろ。
夏目漱石「坊っちゃん」(1906)
決意、信念、不器用さへの開き直り
窮地に陥ったとき、自分の弱さと向き合うとき
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桃太郎は如何に怠惰であるかは、この話の冒頭にも述べた通りである。
芥川龍之介「桃太郎」(1924)
皮肉、痛快
ヒーロー像を疑いたくなったとき
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