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僕には、所謂、生活能力が無いんです。
太宰治「斜陽」(1947)
自嘲,諦め
自分の無力さを痛感したとき
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『斜陽』を見る
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どんな人間にだって、よしんばただのひとところだけでも、他人(ひと)からいたわってもらえるところがなくちゃなりませんからな!
ドストエフスキー「罪と罰」(0)
切なさ
自分の惨めさを認識しながらも、人間らしい尊厳を求めるとき
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『罪と罰』を見る
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人間を愛し得る人、愛せずにはいられない人、それでいて自分の懐に入ろうとするものを、手をひろげて抱き締める事のできない人、――これが先生であった。
夏目漱石「こころ」(1914)
切なさ、矛盾への驚き
先生という人物の本質を理解したいとき
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『こころ』を見る
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それは何であるかならば勇ましい高尚なる生涯であると思います
内村鑑三「後世への最大遺物」(1897)
感動
自分には何も残せないと感じたとき
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暖かな日の色に染まっている蜜柑が 五つ六つ、汽車を見送った弟たちの上へ ばらばらと空から降ってきた。
芥川龍之介「蜜柑」(1919)
希望
何気ない瞬間に心を動かされたとき
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『蜜柑』を見る
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すべての経験は実験である、ただ経験には科学における実験の如き方法的組織的なところが欠けており、従ってそれは偶然的である。
三木清「哲学入門」(1940)
発見,洞察
日常の体験を振り返って意味を見つけるとき
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『哲学入門』を見る
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およそ人心の働き、これを進めて進まざるものあることなし。その趣は人身の手足を役(えき)してその筋を強くするに異ならず。
福沢諭吉「学問のすすめ」(1872)
希望
才能や性質は変えられないと諦めているとき
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『学問のすすめ』を見る
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吾輩は猫である。名前はまだない
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
潔白, 静寂, 孤独
恐怖と緊張の中で、自分の存在を簡潔に述べたいとき
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あの婦人は、今でも、あの山の中に、独り住んでいるのでございましょうか。
泉鏡花「高野聖」(1900)
余韻
終わった後も頭から離れないとき
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『高野聖』を見る
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お日さん、お日さん。 どうぞ私をあなたの処へ 連れてって下さい。 灼けて死んでもかまいません。
宮沢賢治「よだかの星」(1934)
祈り
どこかに逃げたいとき
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『よだかの星』を見る
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いくら功徳になっても訓戒になっても、きたない者はやっぱりきたないものだから
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
諦観, 虚無感, 自嘲
努力しても変わらない現実に直面したとき
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うわべは極めて何気なさ相な、この人世の裏面に、どんなに意外な、陰惨な秘密が隠されているかということを、まざまざと見せつけられた様な気がします。
江戸川乱歩「D坂の殺人事件」(1925)
恐怖
世界の本質を疑うとき、人間関係の奥底に何があるかを考えるとき
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『D坂の殺人事件』を見る
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蠅は最も高い馬の耳の上に止まって、眼の下に落ちてゆく世界をじっと見おろしていた。
横光利一「蠅」(1923)
静寂、超越
世界が崩壊する瞬間を、外から眺めるしかないとき
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『蠅』を見る
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人は、いかに遠くとも、またどんな調子のものであっても、自分の耳で聞く音楽に合わせて足をはこぶことだ。
ソロー「森の生活」(1854)
勇気,個性
周りに合わせるべきか迷ったとき
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『森の生活』を見る
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当軒は注文の多い料理店ですから どうかそこはご承知ください
宮沢賢治「注文の多い料理店」(1924)
恐怖
何かがおかしいと薄々気づいたとき
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『注文の多い料理店』を見る
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こんな船にいるよりいっそ身を投げて死んでしまおうかと思った。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
絶望、虚無感
人生に疲れ果て、全てが無意味に思えたとき
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『夢十夜』を見る
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自分は風景の中に生きているのである。 自分は風景の一部分であるのだ。
国木田独歩「武蔵野」(1898)
一体感
自然の中で自分が溶け込んでいく感覚
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「いき」とは、わが国の文化を特色附けている道徳的理想主義と宗教的非現実性との形相因によって、質料因たる媚態が自己の存在実現を完成したものであるということができる。
九鬼周造「「いき」の構造」(1930)
理解,誇り
日本文化の特質を考えるとき
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『「いき」の構造』を見る
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谷川のせせらぎに交って、何とも知れぬ獣の声が遠く聞えた。
泉鏡花「高野聖」(1900)
不穏
何かがおかしいと直感したとき
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私はなぜ先生に対してだけこんな心持が起るのか解らなかった。それが先生の亡くなった今日になって、始めて解って来た。
夏目漱石「こころ」(1914)
切なさ
失われてからようやく相手の本質に気づいたとき
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