生きていればいいたい事はいいたいもので、毎日見るものは新聞雑誌に限っていれど、それさえ読めないで苦しんでいる時も多い。
正岡子規病床六尺」(1902)
苦悩病気で何もできないとき
もう先生に抱かれたまま死んでしまいたいような心持ちになってしまいました。
有島武郎一房の葡萄」(1920)
慈愛深い愛情に包まれて安らぎを感じるとき
青春を失った者は酔い泣きといっしょに過去の追憶が多くなって取り乱すことになるだろうから
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(27 篝火)」(1914)
哀愁年齢を重ねて人生を振り返るとき
求婚者を多数に持つ女の中の模範的な女だと源氏と内大臣は玉鬘を言っていたそうである。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(30 藤袴)」(1914)
無常自分の価値を客観視するとき
人の妻にさせては後悔が残るだろうと源氏は思った。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(24 胡蝶)」(1914)
嫉妬愛する人を他の誰かに渡したくないとき
自分の中にある偉大なものの小ささを感じることのできない人は、他人の中にある小さなものの偉大さを見逃しがちである。
岡倉天心茶の本」(1906)
省察他人を見下してしまいそうなとき
私は生きなかったということを発見することがないように欲したからである
ソロー森の生活」(1854)
覚醒人生の意味を探すとき
指導者は全部、無学であった。常識のレベルにさえ達していなかった。
太宰治黄金風景」(1939)
軽蔑無能な権力者の発言を聞いたとき
誰でも絶えず努力しているものは、われ等が救うことが出来る。
ゲーテファウスト」(1808)
救済努力し続けることの意味を考えるとき
俺に父親てておやがあるとしたら、それは俺の敵かたきじゃ。
菊池寛父帰る」(1917)
憎悪親子関係に悩むとき
親から子と次第に人間の価値は落ちていきまして、子は親ほどだれからも尊敬されず、愛されもしないのだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(29 行幸)」(1914)
哀愁世代交代への不安を感じるとき
K君の魂は月へ月へ、飛翔し去ったのです。
梶井基次郎Kの昇天」(1926)
静寂大切な人との永遠の別れを受け入れるとき
人間が変わったのではない。人間は元来そういうものであり、変わったのは世相の上皮だけのことだ。
坂口安吾堕落論」(1947)
諦念理想と現実のギャップに打ちのめされたとき
犀でもなく虎でもなく、あの荒れ野をさまよっている。
下村湖人論語物語」(1938)
孤独自分の道に迷いを感じたとき
私の言ったとおりじゃないか。どうしてあんな見る影もない人を源氏の君が奥様の一人だとお思いになるものかね
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(15 蓬生)」(1914)
軽蔑他人の不幸を見下したくなるとき
真っ白い手の平に紫色の葡萄の粒が重なって乗っていたその美しさを僕は今でもはっきりと思い出すことができます。
有島武郎小さき者へ」(1918)
郷愁過去の美しい記憶を大切に思い出すとき
時代に順応しようとする人ばかりですから、昔のことを言うのに話し相手がだんだん少なくなってまいります。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(11 花散里)」(1914)
孤独価値観の変化に取り残されたような寂しさを感じるとき
どうしても我ら猫族が親子の愛を全うするには人間と戦ってこれを滅ぼさねばならない。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
決意不正義に立ち向かうとき
殺されたくないものは来れ!
小林多喜二蟹工船」(1929)
決意理不尽な状況に立ち向かう仲間を募るとき
あなたが産んだという賢一郎は二十年も前に築港で死んでいる。
菊池寛藤十郎の恋」(1919)
決意親への絶望と決別を表明するとき