左伝十一度び読返して、面白い処は暗記して居た
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
情熱,探究心学問への情熱に燃えて古典を深く学んだとき
我を救ひ玉へ、君。わが恥なき人とならんを。
森鷗外舞姫」(1890)
切なさ、絶望、哀願人生の岐路に立たされ、誰かに助けを求めたいとき
おれだって、金のある時はたびたび人に貸したことがある。しかしだれもけっして返したものがない。それだからおれはこのとおり愉快だ
夏目漱石三四郎」(1908)
諦観、達観、優しさ人間関係の本質を考えたいとき、執着から解放されたいとき
どうせ碌な所ではあるまい。どんな町で、どんな人が住んでるか分らん。分らんでも困らない。心配にはならぬ。ただ行くばかりである。
夏目漱石坊っちゃん」(1906)
決意人生の大きな決断を前にしたとき
徳は何よりも働きに属している。
三木清哲学入門」(1940)
行動力,実践性考えるだけでなく行動に移そうとするとき
われわれが死ぬときには、われわれが生まれたときより、世の中を少しなりともよくして往こうではないか
内村鑑三後世への最大遺物」(1897)
決意自分の人生の意味を見出したいとき
あいつは、その時とばあいによって、どんな手段でも考えだす知恵を持っているのです。
江戸川乱歩怪人二十面相」(1936)
恐怖二十面相の正体や能力について深く考察するとき
今の武蔵野は昔の武蔵野ではない。 しかし今の武蔵野にも、 自然の美がないと云うものは、 必ずしも自然を解していないのだ。
国木田独歩武蔵野」(1898)
覚醒変わってしまったものに失望しそうなとき
大衆は静かな絶望の生活をおくっている。
ソロー森の生活」(1854)
諦観,絶望現代社会の生き方に疑問を感じたとき
『私の好きの遊び、あなたよく知る。ただ思う、と書くとです。書く仕事あれば、私疲れない、と喜ぶです。書く時、皆心配忘れるですから、私に話し下され』
小泉節子思い出の記」(1908)
決意人付き合いを避けることについて妻に問われたとき
大阪の街は どん底の二人にも優しかった。 安い飯屋の湯気の向こうに、 人間の温もりがあった。
織田作之助夫婦善哉」(1940)
温もりお金はなくても幸せを感じるとき
世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
宮沢賢治農民芸術概論綱要」(1926)
使命感自分だけの幸せに疑問を感じたとき
お前たちの母上は実にお前たちの母上であるに値した人であった。
有島武郎小さき者へ」(1918)
敬愛大切な人を失ったとき
トロメライ、ロマチックシューマン作曲。 弾いてごらんなさい。
宮沢賢治セロ弾きのゴーシュ」(1934)
好奇心思いがけない相手から教わるとき
桃太郎は如何に怠惰であるかは、この話の冒頭にも述べた通りである。
芥川龍之介桃太郎」(1924)
皮肉、痛快ヒーロー像を疑いたくなったとき
糞(ふん)はどこぞに着いておらぬかと眺(なが)めて見たが、それは箱のなかに取り残されていた
夏目漱石草枕」(1906)
諦観, 黒い笑い日常の非情さに直面したとき
噫、生きてゐた、私は生きてゐた!
中原中也山羊の歌」(1934)
生命力,歓喜どん底にいたのに、突然自分の生命力を実感したとき
基底の危機というものから哲学は生れてくる。
三木清哲学入門」(1940)
不安,危機感これまで当然だと思っていたことが揺らぐとき
機械は人間から霊魂を奪ってしまった。
中井正一美学入門」(1941)
危機感,喪失感現代社会の問題を感じるとき
自分はことし、二十七になります。白髪がめっきりふえたので、たいていの人から、四十以上に見られます。
太宰治人間失格」(1948)
諦観,疲労人生の重荷に疲れ果てて老け込んでしまったとき