何のことだろう、殿様の頭でも踏みはしないだろう。
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
じゃ、いいことを教えて上げるわ。水道の水を頭からザッと浴びるといいわ
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
私はだれよりもあなたが好きなのだから、あなたのことばかりがこんな時にも思われる。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(14 澪標)」(1914)
かかる生きた眼によって見る光が、初めて明るい光、暗い光、燃える紅、しみ入る大空の自由の青さを見ることができるのである。
中井正一美学入門」(1941)
おれたちは、これで、うまく行ってる方じゃないかなあ。
岸田国士紙風船」(1925)
人間はね、相手が狐だと分かると、手袋を売ってくれないんだよ
新美南吉でんでんむしのかなしみ」(1935)
「いき」の研究は民族的存在の解釈学としてのみ成立し得るのである。
九鬼周造「いき」の構造」(1930)
人は必要以上の仕事をして生活を複雑にしすぎている。
ソロー森の生活」(1854)
これはまあ、何という恐ろしい事実であろう。
江戸川乱歩人間椅子」(1925)
私は本能的に感じた、私がもし生きるためには一日一食で十分だというのが発見されたら、人々は二食とることはなくなるだろう。
ソロー森の生活」(1854)
よ、なぜ黙っている! 何とか言ってくれ! 嫌なら己を殺してくれ!
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
多くの人々は一度も本当の自分に巡り合わずに死んでいっているのである。
中井正一美学入門」(1941)
どんな意気地なしのやつでものどから血が出るまでは叫ぶんですよ。
宮沢賢治セロ弾きのゴーシュ」(1934)
こんな月夜には、子供たちは何か夢みたいなことを考えがちでした。
新美南吉」(1943)