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自分一人でさえ断れそうな、この細い蜘蛛の糸が、どうしてあれだけの人数の重みに堪える事が出来ましょう。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」(1918)
恐怖
自分の救いが危機に瀕しているのを知ったとき
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冬になって見ると、どれがほんとうの常磐樹だかわかる。ふだんは、どの木も一様に青い色をしているが。
下村湖人「論語物語」(1938)
覚悟
困難な状況で人の本性が見えたとき
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努力して努力する、それは眞のよいものでは無い。努力を忘れて努力する、それが眞の好いものである。
幸田露伴「努力論」(1912)
ハッとする
がんばりすぎて疲れたとき
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喧嘩ばかりしていた。 しかし喧嘩のできる相手こそが、 本当の連れ合いなのだと 蝶子は知っていた。
織田作之助「夫婦善哉」(1940)
理解
大切な人とぶつかってしまうとき
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下人の心には、 ある勇気が生まれて来た。
芥川龍之介「羅生門」(1915)
覚醒
何かを決意したとき
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荒い冬の海がうねりかえっていた。 波は暗い岩壁に打ちつけて、 白い泡をかんでは砕けた。
有島武郎「生れ出づる悩み」(1918)
緊迫
困難に立ち向かわなければならないとき
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そうだ、一度にひと身上いるんだ
ドストエフスキー「罪と罰」(0)
怒り
わずかな報酬では満足できず、人生を大きく変えたいという切迫した願いを抱いているとき
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幸福は一夜おくれて来る。 幸福は、――
太宰治「女生徒」(1939)
切なさ
幸せがなかなか来ないと感じるとき
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俺にだって嬶(かかあ)や子供はいるんだで
小林多喜二「蟹工船」(1929)
怒り, 尊厳
同僚の不道徳な行為を目撃し、自分も同じ人間であることを主張したいとき
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鳥も獣も一疋も居やがらん。なんでも構わないから、早くタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。
宮沢賢治「山越え」(1921)
焦燥感、暴力衝動
獲物がいない山で、何でもいいから撃ちたい欲望に駆られたとき
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虫が知らすとでも云うのか、何だかこう、傍見をしているすきに何事か起り相で、どうも外へ目を向けられなかったのだ。
江戸川乱歩「D坂の殺人事件」(1925)
不安、直感、緊張
何かが起ころうとしていることを無意識に感じているとき
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くるくるまわって、それからどたっと倒れるだろうねえ。
宮沢賢治「山越え」(1921)
残酷性、無感覚さ
生き物の死を美化し、快感として語られるのを聞いたとき
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箱根あたりの、何から何まで行き届いた西洋人に向く宿屋よりも、こんなのがかえって気に入りました。
小泉節子「思い出の記」(1908)
驚き、共感
不気味で粗末な山中の宿に泊まったとき
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自分ばかり地獄からぬけ出そうとする、陀多の無慈悲な心が、そうしてその心相当な罰をうけて、元の地獄へ落ちてしまったのが、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」(1918)
悲しみ、虚無感
自分の利益のために他者を切り捨てたとき、罪悪感に苦しむとき
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僕はもう、あのさそりのように、 ほんとうにみんなの幸のためならば 僕のからだなんか 百ぺん灼いてもかまわない
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」(1934)
覚悟
誰かのために何かしたいとき
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ごんは毎日毎日、栗や松茸(まつたけ)を拾って来ては、兵十の家へ持って来てやりました。
新美南吉「ごんぎつね」(1932)
献身、孤独
誰にも気づかれない努力を続けているとき
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ところが、浅川はお前達をどだい人間だなんて思っていないよ
小林多喜二「蟹工船」(1929)
怒り, 絶望, 悔悟
監督が危険な状況で漁夫の命を軽視したことを知ったとき
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生きよ堕ちよ、その正当な手順の外に、真に人間を救い得る便利な近道が有りうるだろうか。
坂口安吾「堕落論」(1947)
決意
人生に迷い、理想と現実のギャップに苦しんでいるとき
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お日さん、お日さん。 どうぞ私をあなたの処へ 連れてって下さい。 灼けて死んでもかまいません。
宮沢賢治「よだかの星」(1934)
祈り
どこかに逃げたいとき
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もうとても黙って家の中におられない気持でした。
太宰治「ヴィヨンの妻」(1947)
焦燥, 追い詰められた感覚
現状から逃げ出したいとき
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