シェア
❝
女の姿は花びらにすかされ花びらのようにすきとおりそして何もなくなってしまいました。
坂口安吾「桜の森の満開の下」(1947)
喪失、幻想、美
愛するものが消えていくとき
この一文の背景を知る →
『桜の森の満開の下』を見る
シェア
❝
吾輩は人間と同居して彼等を観察すればするほど、彼等は我儘(わがまま)なものだと断言せざるを得ないようになった。
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
怒り、諦観
人間の身勝手さに気づいたとき
この一文の背景を知る →
『吾輩は猫である』を見る
シェア
❝
「会いたい見たい」の願いより外何物もありませんでした
谷崎潤一郎「痴人の愛」(1924)
切実な執着と喪失感
大切な人を失ってしまったとき
この一文の背景を知る →
『痴人の愛』を見る
シェア
❝
人間の一生は地獄でございまして、寸善尺魔、とは、まったく本当の事でございますね。一寸の仕合せには一尺の魔物が必ずくっついてまいります。
太宰治「ヴィヨンの妻」(1947)
諦観、切なさ、悲しみ
人生の不条理に直面したとき、幸せが長く続かないと感じるとき
この一文の背景を知る →
『ヴィヨンの妻』を見る
シェア
❝
それから、池の岸で、どんなことがおこったかは、しばらく読者諸君のご想像にまかせます。
江戸川乱歩「怪人二十面相」(1936)
好奇心、謎めいた不安
何か重大な出来事が起きたことを知りたいとき
この一文の背景を知る →
『怪人二十面相』を見る
シェア
❝
金を遺すのはよろしい、事業を遺すのもよろしい、しかしながらそれよりもいちばん大事なのは何かというと、勇ましい高尚なる生涯でありましょう
内村鑑三「後世への最大遺物」(1897)
覚悟
お金や成功だけが価値だと思いそうになったとき
この一文の背景を知る →
『後世への最大遺物』を見る
シェア
❝
お母さん、お手々がちんちんする。お手々がちんちんする。
新美南吉「手袋を買いに」(1943)
可愛さ、切なさ
子供の素直な言葉に胸を打たれるとき
この一文の背景を知る →
『手袋を買いに』を見る
シェア
❝
サムサノナツハオロオロアルキ
宮沢賢治「雨ニモマケズ」(0)
困惑, 孤立, 不安
周囲と合わせられず、心が定まらないまま時を重ねるとき
この一文の背景を知る →
『雨ニモマケズ』を見る
シェア
❝
元来人間というものは自己の力量に慢じてみんな増長している。少し人間より強いものが出て来て窘(いじ)めてやらなくてはこの先どこまで増長するか分らない。
夏目漱石「吾輩は猫である」(1905)
怒り、警告
人間の傲慢さに耐えかねたとき
この一文の背景を知る →
『吾輩は猫である』を見る
シェア
❝
「引合わないなあ。」
新美南吉「ごんぎつね」(1932)
切なさ、諦め
報われない努力に疲れを感じるとき
この一文の背景を知る →
『ごんぎつね』を見る
シェア
❝
その頃でも恋はあった。自分は死ぬ前に一目思う女に逢いたいと云った。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
切なさ, 希望
死を覚悟したとき、最後の願いを心に抱きたいとき
この一文の背景を知る →
『夢十夜』を見る
シェア
❝
ぼくは損害を賠償してもらう権利があります。そのためにご子息壮二君を人質としてつれてかえりました。
江戸川乱歩「怪人二十面相」(1936)
怒り, 恐怖
悪意ある報復に直面したとき
この一文の背景を知る →
『怪人二十面相』を見る
シェア
❝
悲しみは誰でも持っているのだ。わたしばかりではないのだ。わたしはわたしの悲しみをこらえて行かなければならない。
新美南吉「でんでんむしのかなしみ」(1935)
覚悟、孤独の受容
自分だけが不幸だと思い込んでいたことに気づいたとき
この一文の背景を知る →
『でんでんむしのかなしみ』を見る
シェア
❝
あのびいどろの味ほど 幽かな涼しい味があるものか
梶井基次郎「檸檬」(1925)
郷愁
小さなことに癒されたとき
この一文の背景を知る →
『檸檬』を見る
シェア
❝
どこへ行くんだか判らない船でも、やっぱり乗っている方がよかったと始めて悟りながら、しかもその悟りを利用する事ができずに、無限の後悔と恐怖とを抱(いだ)いて黒い波の方へ静かに落ちて行った。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
後悔、絶望、切なさ
重大な決断をしてから後悔したとき、手遅れだと気づいたとき
この一文の背景を知る →
『夢十夜』を見る
シェア
❝
美しいうちに死んでくれて良かったような気がした。
坂口安吾「堕落論」(1947)
複雑な悲しみ、葛藤
大切な人を失ったとき、あるいは人生の選択肢について考えるとき
この一文の背景を知る →
『堕落論』を見る
シェア
❝
『私あの有様見ました、心痛いです。今日もう面白くないです。もう切るないとあなた頼み下され』
小泉節子「思い出の記」(1908)
悲しみ、失望、無力感
美しいと信じていたものが壊される瞬間を目撃したとき
この一文の背景を知る →
『思い出の記』を見る
シェア
❝
ここにのみは軽く塵たち紅き物いささかひらめきて一村の緑に映じたり。
柳田国男「遠野物語」(1910)
驚き, 美しさへの感動
日常から非日常へ足を踏み入れたとき
この一文の背景を知る →
『遠野物語』を見る
シェア
❝
まだグレゴールはここにいて、自分の家族を見捨てようなどとは、ほんの少しだって考えてはいないのだ。
フランツ・カフカ「変身」(0)
決意, 切なさ
家族のために自分を犠牲にする覚悟を決めたとき
この一文の背景を知る →
『変身』を見る
シェア
❝
自然は美しかった。 恐ろしく美しかった。
有島武郎「生れ出づる悩み」(1918)
畏怖
自然の圧倒的な力を感じたとき
この一文の背景を知る →
『生れ出づる悩み』を見る