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小事、小事が大事だ! こういう小事が、往々万事を打ちこわすのだ
ドストエフスキー「罪と罰」(0)
焦燥感と緊張
細部の重要性を痛感し、計画の成否が些細なことに左右されることに気づいたとき
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鬼は元来平和を愛する種族だった。
芥川龍之介「桃太郎」(1924)
衝撃、皮肉
正義だと信じていたものの裏側を見てしまったとき
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たった一人の寝がえりものは、三百人の命を殺すということを知らなければならない。
小林多喜二「蟹工船」(1929)
怒り, 決意
団結の重要性を痛感したいとき
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この言葉を聞いた時、三四郎は真実に熊本を出たような心持ちがした。同時に熊本にいた時の自分は非常に卑怯(ひきょう)であったと悟った。
夏目漱石「三四郎」(1908)
覚醒、後悔と決意の混在、解放感
自分の過去の思考に向き合い、本当の意味で新しい世界へ踏み出したいとき
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松野はそのとき、みんなを呼べばよかったのです。でも、彼は手がらをひとりじめにしたかったのでしょう。他人の力を借りないで、そのうたがいをはらしてみようと思いました。
江戸川乱歩「怪人二十面相」(1936)
葛藤、後悔の予感
自分の判断が危険かもしれないと気づくとき
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それらの幸福は、それが最も壊れやすいもので出来ているように見えながらも、どんな物の力でも打ちくだけそうになかった。
堀辰雄「風立ちぬ」(1938)
感嘆
はかないものの中に強さを見出したとき
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だからこそ、あっちへ行っても始終我帝国の軍艦が我々を守っていてくれることになっているのだ。それを今流行りの露助の真似をして、飛んでもないことをケシかけるものがあるとしたら、それこそ、取りも直さず日本帝国を売るものだ
小林多喜二「蟹工船」(1929)
怒り, 違和感, 問い
権力者の虚しい正当化に直面したとき、その言葉の欺瞞を感じたいとき
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友達として清く附き合うのと、誘惑されて又ヒドイ目に遭わされるのと、孰方(どっち)がよくって?―――あたし今夜は譲治さんを脅迫するのよ
谷崎潤一郎「痴人の愛」(1924)
誘惑, 支配欲, 悪意の喜び
相手が自分に逆らおうとするとき
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それだけの善い事をした報(むくい)には、出来るなら、この男を地獄から救い出してやろうと御考えになりました。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」(1918)
希望
小さな善行でも救われる可能性があると知りたいとき
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戸はがたりとひらき、犬どもは吸い込まれるように飛んで行きました。
宮沢賢治「山越え」(1921)
不可抗力、運命への従属感、恐怖
何かに支配されている、逃げられない感覚を覚えるとき
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林を出て広い畑に出ると、 からりと晴れた空が頭の上に展開し、 秋の日が一面にきらめいていた。
国木田独歩「武蔵野」(1898)
開放感
閉塞感から抜け出したとき
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真摯に生きんとする人は必ず熱烈なる宗教的要求を感ぜずには居られないのである。
倉田百三「愛と認識との出発」(1921)
精神の渇望
何かを信じたい、すがりたいと感じるとき
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血がきらいなのです。
江戸川乱歩「怪人二十面相」(1936)
不気味さ、奇妙さ
敵や困難な対手の正体を知りたいとき
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「こ、こ、殺される前に、こっちから殺してやるんだ」どもりがブッきら棒に投げつけた。
小林多喜二「蟹工船」(1929)
決意, 怒り, 絶望
圧倒的な苦しみと不公正に直面して、最後の抵抗を示したいとき
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私が死のうと決心してから、もう十日以上になりますが、その大部分はあなたにこの長い自叙伝の一節を書き残すために使用されたものと思って下さい。
夏目漱石「こころ」(1914)
決意
人生の最後に何かを遺したいと思ったとき
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どこからともなく、口笛で軍艦マアチが聞えて来たのです。
太宰治「葉桜と魔笛」(1939)
不思議、震え
説明できない不思議な体験に遭遇したとき
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人間を愛し得る人、愛せずにはいられない人、それでいて自分の懐に入ろうとするものを、手をひろげて抱き締める事のできない人、――これが先生であった。
夏目漱石「こころ」(1914)
切なさ、矛盾への驚き
先生という人物の本質を理解したいとき
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極楽は丁度朝なのでございましょう。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」(1918)
希望
完璧に見える世界の本質を問い直したいとき
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お前たちの中には母上の血が流れている。母上は決して死んではいない。
有島武郎「小さき者へ」(1918)
希望
大切な人を亡くしたけれど前を向きたいとき
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ナオミは私が事実発狂したかと思ったようでした。彼女の顔はその時一層、どす黒いまでに真っ青になり、瞳を据えて私を見ている眼の中には、殆(ほとん)ど恐怖に近いものがありました。
谷崎潤一郎「痴人の愛」(1924)
狂気、支配への絶望
愛する者によって完全に支配されてしまった自分を認識するとき
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